生活習慣病の症状
糖尿病
糖尿病は、極度の高血糖(約600mg/dl以上)にならない限り自覚症状は多飲・多尿程度である
(血糖値の上昇による浸透圧の上昇のため)。
あるいは急性期(発症初期)の血糖高値のみでもこむらがえりなどの特異的な
神経障害がおこることがある。
慢性期になって、下記の合併症が発症したり進行すると、それに応じた症状が出現する。

分子中にアルデヒド基を持ち、蛋白質を構成する塩基性アミノ酸側鎖のアミノ基と
高い反応性を持つブドウ糖の糖化ストレスにより血管系をはじめとした各器官に
慢性的な障害をもたらす。
このブドウ糖とタンパク質の反応はメイラード反応の前半部分に相当し、
またアルデヒド基とアミノ残基の反応によるタンパク質の架橋反応である点で
ホルマリンによる生物組織の固定作用とも共通する要素を持つ。

糖尿病性昏睡
これは糖尿病の急性合併症であり、一時的に著しい高血糖になることによって昏睡状態となる。
体調不良によって平常通りに服薬できなかった場合などに特に起こりやすく、
機序によって分類される以下の二つが知られている。

* 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)
インスリンの絶対的不足に伴い細胞内の糖が欠乏し、
あわてて脂肪酸からエネルギーを取り出そうとすると副産物として生じるケトンが
全身性の代謝性ケトアシドーシスを引き起こして発症する。
意識障害、低体温、腹痛などが症状。統計的には1型糖尿病患者に多い。
* 高血糖性高浸透圧状態(HHS、非ケトン性高浸透圧性昏睡、HONK)
高血糖性高浸透圧状態(こうけっとうせいこうしんとうあつじょうたい)は、
高血糖に脱水が加わって起こる。
意識障害が主症状。高齢者はそもそも脱水状態になりやすいのでこの病態にもなりやすい。
統計的には高齢の2型糖尿病患者に多い。

上記二つの高血糖による意識障害のほか、糖尿病患者は治療薬の副作用によって低血糖による
意識障害や乳酸アシドーシスを呈する場合もある。