性病の治療法
性器ヘルペスの治療法
抗ヘルペス剤(商品名:バルトレックス・ゾビラックス)の内服と抗ヘルペス剤軟膏塗布の両方を行う。

尖圭コンジローマの治療法
現在、薬剤治療と外科手術がある。

薬剤治療
1. ヨクイニン(漢方薬のハトムギ):抗腫瘍効果がある。
2. ポドフィリン液:毒性の強い樹液を精製した薬剤(組織腐食作用)
3. 5FU軟膏:抗がん剤の軟膏(DNA合成阻害作用)
4. ブレオマイシン軟膏:抗がん剤軟膏(DNA合成阻害作用)

外科手術
1. 液体窒素凍結手術
2. 電気メス切除手術
3. 電気焼灼手術
4. レーザー光線蒸散手術

民間療法
1. レモン汁:効果の作用機序不明
2. ひまし油:効果の作用機序不明
3. ナスのへた:効果の作用機序不明

治療は視診で確認できるものしかできない。
ウイルスは、イボ以外にも存在する可能性があり、現時点では指をくわえて発現するのを待つしかない。

5FU軟膏やブレオマイシン軟膏は正常の皮膚細胞にもダメージを与えるので、
皮膚炎・皮膚糜爛(びらん)・皮膚潰瘍などの副作用が出現する可能性がある。
また、これらの軟膏は強力な抗生剤としての作用も持ち合わせているので、
菌交代現象としてカンジダなどの真菌が増殖し、カンジダ性亀頭包皮炎やカンジダ性膣炎を
併発する場合がある。

HPVはDNAウイルスであるため、同じDNAウイルスであるヘルペスウイルスの治療薬である
抗ヘルペス剤が効く場合がある。
手術後に抗ヘルペス剤軟膏を予防的に塗布することで再発を抑えることができる場合がある。

外科的手術では、再発防止のために、イボの根っこから性器の形状が変わるほど、
えぐるように切除をしてしまう場合があるが、レーザー光線蒸散手術と抗がん剤の軟膏を
組み合わせた治療を行っている病院もあり、この場合、傷も残らず良好な結果を得られる場合がある。

B型肝炎の治療法
急性肝炎:安静などの保存的治療
慢性肝炎:抗ウイルス療法など。

B型慢性肝炎においては原理的に根治療法は極めて難しく、また長く抗ウィルス療法も無かった。
2000年末にエイズ(HIV)用に開発されたラミブジン(3TC、製品名ゼフィックス)が保険適用となり、
最初のB型肝炎用抗ウィルス薬として発売された。
これは、ウィルス(HBV)量を低減させ、肝機能を正常値以内まで下げる効果がある一方で、
服用開始後2~3年でラミブジン耐性ウィルスが発生しやすく、
再び肝機能が悪化する例が少なくなかった
(エイズでも見られるように、一般に抗ウィルス薬は単剤投与ではウィルスの自己防御作用による
耐性株の発生を避けにくく、多剤投与によってこれを防ぐ場合が多い)。
2006年初頭にアデフォビル(製品名ヘプセラ)が保険適用となり、
これもウィルス(HBV)量を低減させる強い効果がある。
当面は、B型慢性肝炎に対する治療としてはラミブジンとアデフォビルの複剤投与が
主体となると考えられる。

エンテカビル(製品名バラクルード錠)2006年7月認可され、保険適応となった。
この薬剤は単剤投与にてウィルス(HBV)量を低減させる強い効果がある。

C型慢性肝炎においてはインターフェロン(α or β)、PEG-インターフェロン、
リバビリン+(インターフェロン or PEG-インターフェロン)といった治療法がある。
ウイルス量・型、年齢、性別、貧血の程度などにより治療法を選択する。

C型肝炎の治療法
対症療法
急性肝炎で消化器症状が強ければ栄養補給を行う。

抗ウイルス療法
インターフェロンを投与する。急性肝炎では発症後6ヶ月以内に投与すれば著効する。
慢性肝炎ではインターフェロン単独投与とインターフェロン+リバビリン併用療法が
原則的な治療法である。
現在ではポリエチレングリコール付加インターフェロンα(PEG-IFN alfa)と
リバビリンの併用が中心となっている。(商品名ペグイントロン+レベトール®、ペガシス+コペガス®)

エイズ(HIV)の治療法
現在効果的な抗HIV薬が開発され、多剤併用療法(HAART療法)により、
血中のウイルスを測定感度以下にまで抑える事が出来る様になった。
それに伴い、エイズの発症進行を大幅に抑えることに成功した。
今のところ、ウイルスの撲滅までには至っていないため完治はしないが、
抗HIV薬の開発改良は望ましく一日一回だけの服薬で可能なほど進化している。
そのため、糖尿病と同じ一般的な慢性疾患として捉えられ、発症を遅らせる治療により、
病気とうまくつきあいながら長期生存が可能になりつつある。

日本以外のアジアやアフリカで薬剤が手に入り難い背景には、薬剤の開発及び使用に対する、
特許の使用料問題など、単に経済的問題だけではなく、性がタブー視されている宗教的問題
(イスラム圏など)、主権が国民に無く言論や行動に自由が認められていない政治的問題
(共産主義圏など)等複雑な要因がある。

2007年7月17日にタカラバイオ社は、RNA分解酵素を含有するレトロウイルスベクターを
使ったエイズ遺伝子治療法において、細胞レベルでの検査で有効性が認められた事から
サルの評価試験段階に移行を開始した事を発表した。
実験内容としてSHIV(サルのエイズウイルス)にMazFが導入されたT細胞ではSHIVは全く増えなかった。
これまでの研究によりエイズ複製が抑制されエイズウイルス産生細胞は減少していくことを
確認したと同社は発表した。

今後は、サルへの評価実施試験で評価され、人への臨床試験へと段階的に移行していくものと思われる

性器クラミジア感染症の治療法
感染後数週間で発症するが、無症状の場合もある。男性の場合は、尿道から透明な膿が出る。
痛みを伴う場合もある。女性の場合はおりものが増える事があるが、自覚症状はとぼしい。

治療せずに放置しておくと、クラミジアが体内深部に進行し、
男性の場合は尿道経由で前立腺炎・副睾丸炎(精巣上体炎)・肝炎・腎炎になる事がある。
女性の場合は子宮頸管炎・卵管炎になり、進行すると骨盤腹膜炎になったり肝周囲炎
(Fitz-Hugh-Curtis症候群)をひきおこしたり、不妊の原因となる事もある。
また産道感染により、新生児が結膜炎・肺炎を発症することがある。

自覚症状にとぼしいため、感染に気づかず保菌している場合が多々ある。

喉に感染すると喉が痛くなり痰が増えたりするが、無症状の場合もある。
クラミジアに感染していると、他の性行為感染症やHIVの感染率が飛躍的に高くなる。

梅毒の治療法
男性の場合は泌尿器科・性病科、女性の場合は産婦人科・性病科を受診。
ペニシリン系の抗生物質の投与で治癒する。治癒に要する期間は2~8週間。
なお、感染してから1年以内の梅毒を治療した場合、初日だけ38度台の高熱が出ることがある。
菌が一気に死滅するための反応熱であり、治療はそのまま続けてよい。

マラリア療法について
梅毒トレポネーマは高熱に弱いため、梅毒患者を意図的にマラリアに感染させて高熱を出させ、
体内の梅毒トレポネーマの死滅を確認した後キニーネを投与してマラリア原虫を死滅させるという
荒っぽい療法がかつて行なわれていた。
ただし、この療法は危険度が大きいため抗生物質が普及した現在では行なわれていない。

性器クラミジア感染症の治療法

男性の場合は泌尿器科・性病科、女性の場合は産婦人科・性病科を受診。
咽頭感染の場合は耳鼻咽喉科。 性器感染の場合は患部から体液を採取し、クラミジアの有無を調べる。

どこに感染しても治療法は同じで、テトラサイクリン系、マクロライド系、
ニューキロノン系の抗生物質・抗菌剤を2週間程度投与する事で治療できる。
症状は数日でなくなる事が多いが完全に死滅していない事があるので、医師の指示通り服用する。
途中でやめた場合ぶり返したり、菌に耐性がついて治りにくくなったりする事がある。
また、薬に耐性のある耐性菌も増加している。
アジスロマイシン耐性のクラミジアも増えている.

淋病の治療法
男性の場合は泌尿器科・性病科、女性の場合は産婦人科・性病科を受診。咽頭感染の場合は耳鼻咽喉科。
スペクチノマイシン、セフォジジム等の抗生物質の投与で治癒する。治癒に要する期間は3日~数週間。
ただし近年は抗生物質の乱用から高い耐性を持つ耐性菌が蔓延しつつある。
耐性菌に感染した場合は、長期にわたる可能性がある。

アメーバ赤痢の治療法

メトロニダゾールなどを投与する。放って置くと慢性化し、再発しやすくなる。
毛じらみ症の治療法

1. 剃毛(ていもう):陰毛を全部剃ること。
成虫が生息できない環境にし、卵を陰毛に産み付けられないようにする。
何かの事情で剃毛出来ない場合には、次の2つの方法をとる。

2. 櫛でブラッシング:目の細かい櫛で陰毛を丹念にすくことで、陰毛に付着した卵を除去する。
3. 殺虫剤:商品名スミスリンパウダーを3日に1回陰毛部に散布して成虫を殺す。2週間(4,5回)続ける。